お口の中にどれほどの「価値」が眠っているか考えたことがありますか?
先日テレビ番組でも紹介されていましたが、実は
健康な歯1本の価値は約80万円と言われています。これは、歯を失ってしまった場合にインプラント治療や補綴治療などで元の状態に近づけるために必要となる費用を基準にしたものです。

私たち人間の歯は、親知らずを除くと上下合わせて28本。つまり、単純計算で 80万円 × 28本 = 2,240万円
お口の中には、なんと
2000万円以上もの資産 が存在していることになります。

「そんなに高いの?」と驚かれる方も多いのですが、考えてみれば私たちの毎日の食事や会話、表情の豊かさなど、歯は生活の質を根本から支えている大切な存在です。日常の当たり前の行動を支えている“身体の財産”とも言えるでしょう。

歯を失うとどうなる?目には見えない連鎖的な悪影響

1本の歯を失うと、その部分だけが問題になるわけではありません。歯は28本でバランスを取りながら機能しているため、1本欠けるだけで周囲の歯や噛み合わせにさまざまな影響が出てきます。

👉歯が動いてくる

失った歯のスペースを埋めるように、隣の歯が傾いてきたり、噛み合う歯が伸びてきたりします。これは「空いた席に荷物を置くと、隣の人が自然に寄ってくる」ようなイメージです。本来の正しい位置からずれることで、清掃がしにくくなり、さらに虫歯や歯周病のリスクが高まります。

👉噛み合わせが悪くなる

歯が動くことで上下の歯のバランスが崩れ、噛み合わせにも大きな変化が生じます。噛み合わせが悪くなると、顎関節への負担が増えたり、肩こりや頭痛など全身に影響が及ぶこともあります。

👉食べにくくなる

食事のたびに「噛みにくい」「うまく噛めない」というストレスが生じ、柔らかい物ばかり食べるようになると栄養も偏りがちに。実際、歯を失うと咀嚼能力が落ち、食生活にも大きな影響が出ます。

👉虫歯や歯周病になりやすくなる

1本失うとお口の清掃性が悪化することが多く、結果としてほかの歯の寿命も短くなりがちです。「1本失ったら、次々に歯を失ってしまう」という連鎖は珍しくありません。

歯は“失ってから困る”身体の財産

歯の価値が80万円と言われる理由は、「治療すれば同じ価値が戻る」という意味ではありません。
本物の歯と人工物では、やはり耐久性も噛み心地も違います。虫歯や歯周病で歯質を失ってしまうと、どれほど良い治療をしても完全に元の歯に戻すことは難しいのです。

つまり、歯は失う前に守るのが一番価値が高いということ。
この考え方が「歯は資産」という表現につながっています。

定期検診は“資産を守るメンテナンス”

自分の歯を長く残すために欠かせないのが 定期検診 です。

・虫歯や歯周病の早期発見
・専門家によるクリーニング
・噛み合わせのチェック
・ブラッシング方法の見直し
・生活習慣のアドバイス

これらはすべて、歯を長持ちさせるための大切なメンテナンスです。車や家と同じように、歯も“定期的にプロのメンテナンスを受けること”で生涯の価値を守ることができます。

歯を失ってから「あの時ちゃんと検診に行っておけばよかった…」と後悔する方は少なくありません。
しかし逆に言えば、
今日からのケアで歯の寿命は大きく伸びます

あなたの口の中には、2,240万円以上という大切な資産があります。
この資産を守るもっとも確実な方法は、正しいセルフケアと、定期的な歯科医院でのチェックです。

ぜひ今後も、お口の健康を守る習慣を大切にして、一生自分の歯で食事を楽しめる人生を目指しましょう🦷✨

行橋市 すみむら歯科行橋クリニック

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